「雪の日のレストラン」かえるのおきゃくさま

 かえるのおきゃくさま

ことし、はじめての大雪の日です。


きりんさんはレストランの旗を出す準備をしていました。

風も強くなりそう、という無線連絡が入っていたからです。

「こんにちわ~~」

あれ、誰かな、どこにも見当たらないけど・・・

「こんにちわ~~」

こんにちわ、でもどなた?ときりんさんが首をかしげると

あれあれ、耳のすぐそばに、誰かいます、                      

ん?かえるさん?

「ぼく、まいごになったみたいなの」                        

                    

   
                                       
「池でみんなと遊んでいたらね、急に冷たい風がふいて池が凍ってしまったの。                   
みんなはすきまを見つけて氷の下にすべりこんだけれど、
  ぼくは池の上にのこってしまったの。」


「入りこむすきまはないかなあとぐるぐる池のまわりを探しているうちにこのレストランにたどりついたの」

お店の中からみんな出てきていい知恵がないかと考えました。
すると…犬のロン君に「あそこならきっと…」といつもの散歩コースがひらめきました。
「今日はここで美味しいものを食べて、明日いっしょに散歩コースを歩きましょう」
というわけで
今日のかえるさんへのメニューは
ふわっふわっのメレンゲにつつまれたあまーいケーキでした。
_おしまい_

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